2020.04.18 桜と富士山と五重塔。去年の写真で追体験する、新倉山浅間公園の春(1)
みなさま、富士吉田市にある「新倉山浅間公園」という名前に聞き覚えはありますかでしょうか。観光ガイドなどで使われる例の写真が撮れる公園で、インバウンド需要の最先端を走る観光スポットです。残念ながら今年は閉鎖となってしまいましたが、せめて写真で追体験したい、とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、2019年の写真を元に、実際に現地を訪れた様子をご紹介します。最安値の移動手段としても使えるルートになっていますので、富士吉田に安く快適にアクセスしたい方法としてもお読みいただけます。まずは公園の概要から。
新倉山浅間公園とは
新倉山浅間公園は、1959年に設置された、新倉山の中腹にある公園です。開園こそ最近ですが、元々新倉富士浅間神社の敷地でもあり、こちらは氏神として8世紀ごろから祀られていることから、古くから親しまれてきた場所とも言えます。
2010年ごろまでは無名に近い場所でしたが、最近のインバウンド需要の高まりによって、観光客が急増。2016年以降は新倉山浅間公園 桜まつりが開催されています。
最寄駅は富士急行の下吉田駅ですが、高速バスの中央道下吉田からも近く、高速バスでのアクセスに適したスポットでもあります。それでは早速行ってみましょう。
京王線・中央本線で上野原へ。下吉田で下車するとおトクになる高速バスの料金設定
以前の記事で、新宿−富士五湖間の運賃を安くする方法をご紹介しましたが、その中でも新倉山浅間公園は、乗り継ぎのメリットを最大限活かせるスポットの一つです。安さの秘密は、富士急行バスの料金設定にあります。まずは下の表をご覧ください。
新宿ー富士五湖間の運賃比較表(2020年4月現在)
上野原から高速バス | 新宿から高速バス | (参考)新宿からJR特急 | |
---|---|---|---|
下吉田着 | 660円 | 1,750円 | 3,939円 |
河口湖着 | 850円 | 1,850円 | 4,123円 |
表にしてみると、上野原–下吉田間の安さが目立ちます。富士急行バスは2019年に数回値上げをしていますが、この区間はほぼ据え置きとして残されたため、今でも安く利用することができます。新宿から上野原までの運賃は京王の土休券を併用すれば610円で済む*ため、下吉田まで1270円程度でアクセスすることができます。
*京王の土休券を1枚280円、JRの運賃を330円とした場合
2020年3月からは下吉田にも特急「富士回遊」が停車するようになりましたが、やはり4,000円近い運賃は如何ともし難いため、よほど渋滞が酷くない限りは高速バスの方がお勧めです。荷物が少なければ、途中から乗るとよりベターですね。それでは早速行ってみましょう!
新宿から京王・JRを乗り継ぎ、上野原で高速バスへ
今回の出発地点、新宿駅です。写真は南口。道を挟んで反対側にバスタ新宿がありますが、今回は土休券を使って、京王線に乗ります。土休券は新宿西口付近の金券ショップで予め手に入れておくとスムーズです。
高尾駅からはJRに乗り換え、上野原駅へ。写真は2019年4月当時の値段のため、今の運賃は330円になります。
上野原駅では、北口から出ます。坂を登って、中央道上野原のバス停へ。桜がなかなか綺麗ですね。詳しい道順は過去の記事に掲載していますので、そちらもご参照ください。
歩くこと十数分、バス停に着きました。目の前には車が行き交う中央道が。
バス停はシンプルな作りです。空席があれば、予約なしでも来たバスに乗ることができますが、web予約と比べると20円ほど割高になります。かといって予約すると予定の便が渋滞で来なかったり……。渋滞を先読みして使いこなせれば、貴方も旅の達人です。
桜でも撮りながら、気長に待ちましょう。新宿・富士五湖線は本数が多いので、運転手さんに何時何分の便か確認するのも重要です。お目当てのバスが来たら、一路下吉田へ。
中央道下吉田に到着しました。バス停が近づくと車内で案内されますので、降車ボタンを押します。この辺は路線バスと一緒ですね。上野原からの所要時間は30分ほど、新宿からの所要時間は合計2時間程度です。
バス停付近は高い建物がないため、富士山がよく見えます。ここから新倉山浅間公園へは徒歩10分ほどです。
今回は、新宿から下吉田までの道程をお送りしました。次回は桜が満開の、新倉山浅間公園の風景をお届けします!