2019.08.26 青春18きっぷを超えた? 最強最安の「えちごツーデーパス」で行く予算1万円の新潟夏旅行(4)
2,690円で新潟県の鉄道が2日間乗り放題になる*「えちごツーデーパス」。前回からだいぶ日が空いてしまいましたが、今回はいよいよ最終回、旅行3日目の様子をお送りします。新潟を北へ南へ移動する旅程ですが、費用を気にせず動けるのもフリー切符の魅力。ぜひ最後までお付き合い頂ければと思います。
*上越新幹線と在来線特急は特急料金が必要です。北陸新幹線は利用できません。
第1回の記事「えちごツーデーパス」の概要はこちら
第2回の記事「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」のようすはこちら
第3回の記事、諏訪田製作所と越後川口の花火はこちら
リーズナブルな軽食とカニ。「海のアメ横」寺泊の朝市はバス一日券がお得
まずは本日の起点、長岡駅バスターミナルへ。越後交通の「休日乗り放題パス」(1,000円)を購入します。
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長岡駅から寺泊港までは乗り換えなしのバスがありますが、運賃が片道790円します。よって、一日券を買うと往復で元が取れるのでおススメです。
市内を出てしばらく走ると、写真のような田園風景に。寺泊港までは約1時間10分です。
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バスは途中、越後線の寺泊駅を経由します。とはいえ、この区間は1日9本のローカル路線。乗り換えとしては不便なため、長岡駅から乗る方がおススメです。
寺泊水族博物館を通過して、バス停「魚の市場通り」で下車します。「魚のアメ横」とも称される、寺泊魚の市場通りです。
カニが安いことで知られる寺泊港ですが、実は手軽に食べられるスナック類が豊富なのも魅力。いくつかご紹介します。
まずは1杯100円のカニ汁。器に入った足は実が付いていてちゃんと食べられます。
続いてはカニと甘エビの唐揚げ、どちらも220円。スナック代わりにサクサク食べられる海の幸っていいですね。
最後はマグロリブと蒸し牡蠣。1個300円。牡蠣は小粒だったので、ひとつオマケしてくれました。マグロは脂がのっていて美味しい!
駐車場の様子。電車で来れない立地のためか、車で来てカニを箱買いする方もいらっしゃました。寺泊は柏崎から新潟に向かう海岸線上にあるので、ドライブついでに寄るのも良さそうですね。
続いて、少し手前に戻って寺泊水族博物館へ。徒歩だと20分程度かかるので、バスに乗るのも手です。
少し古めの建物ですが、入館料は700円とリーズナブル。ちょうど長岡市でスタンプラリーをやっていたため、500円で入れました。
屋上にはペンギンもいます。めいめいに虚空を見つめる姿が何となくシュールです。
ちなみに寺泊港は佐渡行きのフェリーに乗れる港でもありますが、残念ながら2018年で運航休止となりました。この辺でバスに乗って長岡へ。
長岡駅まで行くと時間がかかるため、「北長岡駅角」で下車して、北長岡駅へ。ここから次の目的地に向かいます。
列車が生まれる町。新潟のターミナル駅・新津駅にある「新津鉄道資料館」
北長岡駅から信越本線に乗って向かったのは、首都圏の鉄道のふるさと・新津駅。駅前からバスに乗ります。
新津駅には首都圏の車両を作っていることでも有名な「総合車両製作所新津事業所」があり、そのつながりで「新津鉄道資料館」という博物館があります。ちなみに駅から徒歩だと30分くらいです。
建物は古めですが、リニューアルされたのか展示は最新です。
今は見られない型の自動券売機もあり、「国鉄」の2文字が時代を感じさせてくれます。今となっては貴重な資料です。
また、敷地内には上越新幹線で使われているE4系を始め、実際の車両が展示されています。新幹線の操縦席にも座れるサービスも。展示も車両も盛りだくさんなので、新津に来た際は一度は寄りたいですね。
静かな祭りと思いきや……。ワッショイ連呼の「直江津祇園祭」
新津駅から電車で20分、新潟駅にやってきました。今回の目的地・万代へ向かいます。
着いたのは万代バスセンター。東京行きの便もある、高速バス中心のバスターミナルです。といっても、今回はバスには乗りません。向かったのは……
バスセンター内で営業している「万代そば」。要するに立ち食いそばのお店ですが、実はカレーの名店です。
カレー大盛りを注文。お値段560円。普通の大盛りの倍くらいあるボリュームもさることながら、昔懐かしい味も一級品。これを食べるために新潟に来る価値があると言っても過言ではありません。
最近では「バスセンターのカレー」としてメディアでも取り上げられている万代そば。新潟に来た際はがっつりランチを楽しんでみてはいかがでしょうか。
食後の散策中の一コマ。商業施設の新規開業などで、新潟で最大の繁華街となった万代。イベントも多く開催されています。
「ばんにゃい」というゆるキャラも登場していました。2013年に一般公募で誕生したキャラクターだそうです。
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一通り見終わってから、信越本線の快速に乗って、本日の最終目的地・直江津へ。新潟から130kmありますが、乗り換えなしで移動できます。
柏崎から直江津に向かう途中では、美しい日本海の夕陽を見ることができます。前回紹介した朝の日本海とは、印象がだいぶ違いますね。
新潟から2時間ほど乗って、直江津駅に到着。「直江津祇園祭」の会場へ向かいます。
直江津祇園祭は7月23日から6日間行われる八坂神社の祭りで、発祥は平安時代に遡ると言われるほど古い祭りです。26日には花火もありますが、柏崎と同日だったため断念しました。どこに行くか迷うほど花火が多いのも新潟の特徴です。
この日は朝から山車の運行があり、到着した時も路地を山車が移動する様子が見られました。大通りでは地元の方による踊りがあり、静かな雰囲気の祭りだな、と思っていたのですが……
合図とともに、祭りの様子は一変。「ワッショイ!! ワッショイ!!」の掛け声とともに山車が一斉に動き出しました。ここからは何枚か写真でご紹介します。
上越ゆかりの人物、謙信公が乗っています。ちなみに8月下旬には謙信公祭というイベントもあり、こちらもなかなか派手です。一時期GACHTさんが謙信公役で登場したことで話題になった祭りでもあります。
港町らしく、船の形をした山車も多く見られます。神社の名前も含めて、北前船の文化圏といったところでしょうか。
旗を振りながら進む山車。乗っている方もいい笑顔です。
祭りの熱狂をよく表している一枚。スマホの位置がちょっと残念ですが、臨場感は出ていると思います。
この後は八坂神社の神輿還御を見てから、ほくほく線と上越新幹線で東京へ。終電にしては人が多いな……と思っていたら、フジロックと同じ日だったそうです。今度は苗場にも寄ってみたいですね。
今回は全4回にわたって新潟の旅をご紹介しました。路線バスを使ったため多少予算オーバーしていますが、電車だけなら3日間乗り放題で10,000円以下に抑えることができます。新潟には今回紹介したイベント以外にも様々な夏祭りがありますので、興味のある方は祭りに合わせて、自分だけの旅を作ってみてはいかがでしょうか。
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