2019.07.03 上野から越後湯沢まで4,060円? 新幹線のオトクな早売り「お先にトクだ値」を使いこなす

全国一千万の旅行ファンの皆さん、「お先にトクだ値」というサービスをご存知でしょうか? JR東日本が運営している、特急・新幹線の早売りサイトです。日程を決めておけば新幹線が30~35%引きになるため、ご利用の方も多いと思います。今回は、そこから更に一歩踏み込んで、新幹線のお得な区間や、到着後にセットで利用したい割引などをご紹介します!
新幹線は大宮発がお得? 新幹線移動のキーワード「200km以内」

JR東日本は東北新幹線、上越新幹線、北陸新幹線の3路線を運行しており、「お先にトクだ値」では全ての路線を購入することができます。その他、在来線特急の割引もありますが、今回のテーマは新幹線のため、省略。新幹線のお得な買い方にフォーカスします。
まず初めに見ていただきたいのが、距離と料金の関係。下の表をご覧ください。
路線 | 区間 | 距離 | 料金 |
---|---|---|---|
東北新幹線 | 上野ー郡山 | 223.1km | 7,470円(運賃:4,000円 自由席:3,470円) |
大宮ー郡山 | 196.4km | 5,940円(運賃:3,350円 自由席:2,590円) |
|
上野ー新白河 | 181.8km | ||
上越新幹線 | 上野ー浦佐 | 225.3km | 7,470円(運賃:4,000円 自由席:3,470円) |
大宮ー浦佐 | 198.6km | 5,940円(運賃:3,350円 自由席:2,590円) |
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上野ー越後湯沢 | 195.6km | ||
北陸新幹線 | 上野ー長野 | 218.8km | 7,470円(運賃:4,000円 自由席:3,470円) |
大宮ー長野 | 192.1km | 5,940円(運賃:3,350円 自由席:2,590円) |
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上野ー上田 | 185.6km |
※距離・料金は、Yahoo! 路線情報を参照しました。この場を借りて御礼申し上げます。
上野ー大宮間の距離は26.7kmですが、1,500円位の差があります。この値段差なら、大宮駅から乗りたくなりますね。実は新幹線の特急料金は概ね100km単位で設定されており※、200km以内は2,590円、201km以上は3,470円になります(自由席の場合)。運賃も201kmを境に上昇幅が大きくなるため、新幹線は200km以内で買うとお得ということができます。
また、東京ー大宮間の新幹線は最高速度が110kmに抑えられており、在来線を使っても所要時間がさほど変わらないというのも、大宮駅乗車をおススメする理由です。
※50km単位で設定されている区間や隣駅、上野ー東京間などの例外もあります。
発売は1か月前から。さらに1ヵ月+7日前までは予約も可能
「お先にトクだ値」で販売される新幹線・特急の切符は1か月前から購入が可能な他、1ヵ月+7日前からは予約を行うことができます。予約した場合、発売当日に購入できたかどうかをメールでお知らせしてもらえるほか、落選した場合もキャンセル料はかかりません。新幹線35%引きの席は早々に売り切れてしまいますので、なるべく予約しておきたいところですね。
また、「えきねっとチケットレスサービス」以外の場合、購入後、乗車までに駅でのきっぷ受け取りが必要です。受け取りの詳細はこちらをご覧ください。
どのくらい安くなる? 「お先にトクだ値」の割引率
「お先にトクだ値」は席数・路線が予め決められているサービスのため、区間と料金を調べることができます。以下、200km以内の区間をまとめてみました。
路線 | 区間 | 列車 | 料金 |
---|---|---|---|
東北新幹線 | 上野ー新白河 | なすの | 4,060円~4,320円 |
大宮ー郡山 | なすの | ||
上越新幹線 | 上野ー越後湯沢 | たにがわ | |
大宮ー浦佐 | とき | 4,060円~4,650円 | |
北陸新幹線 | 上野ー上田 | あさま | |
大宮ー長野 | あさま |
「なすの」「たにがわ」は35%、「とき」「あさま」は30%~35%の割引となるため、最安4,060円で福島県、新潟県、長野県に行くことができます。また、繁忙期・閑散期の設定があり、260円ほどの差があります。繁忙期の場合、35%引きなら4,320円となります。
その他、不定期で50%引きとなる「お先にトクだ値スペシャル」というキャンペーンもありますが、入手が難しいのでここでは割愛します。予定が合うなら狙ってみても良いかもしれません。
ここからは、各路線ごとに少し解説します。
東北新幹線 大宮駅ー郡山駅
使える列車が「なすの」のみのため、本数が少ないという欠点があります。その代わり、郡山から仙台までは往復3,700円の高速バスや、「Wきっぷ」という往復2,980円になるお得な移動手段があります(郡山ー福島、福島ー仙台で利用した場合)。この区間は、寄り道しながら南東北を回るのに向いている、と言えそうです。
東北新幹線 上野駅ー新白河駅
本数が少ないのは大宮ー郡山と同様ですが、土日限定で使える「小さな旅ホリデー・パス」と相性が良い区間です。駆け足になりますが、様々な場所を一日で回る旅行に適しています。
上越新幹線 大宮駅ー浦佐駅
上越新幹線は、今回紹介する中でも一番のおススメ路線です。大宮ー浦佐では最速達列車「とき」に乗ることができるため、時間・費用共にムダがありません。また、全国でも最良クラスの値段・利用範囲を誇る「えちごツーデーパス」を使うことができます。
唯一の欠点は大宮ー越後湯沢で購入ができないことですが、越後湯沢ー浦佐間の距離は短いため、ほくほく線などから乗車する場合は浦佐ー大宮で買っておき、越後湯沢から乗る方法もあります。浦佐ー越後湯沢間に乗らなくても、トータルではお得、という訳です。
上越新幹線 上野駅ー越後湯沢駅
使える列車が「たにがわ」のみのため本数が心もとないですが、始発の下り列車が丁度良い時間帯にあるため(6:42-8:06)、新潟に向かうならこちらもおススメです。「えちごツーデーパス」との相性が抜群なのもいいですね。
反面、東京へ向かう上り列車としてはダイヤが使いにくい面もあります(特にほくほく線からの乗り換え)。状況によっては、前述の浦佐から「とき」を予約することも検討したいです。
北陸新幹線 大宮駅ー長野駅
高崎ー長野間は並行在来線がない区間があるため、重宝します。ただし、アルピコ交通の新宿ー長野線が平日限定で1500円のことがあるため、そちらを使う方がお得な場合もあります(紹介記事はこちら)。上り線はバスでも代用できるため、どちらかというと東京からの下り線がおススメな区間です。
北陸新幹線 上野駅ー上田駅
上田は在来線・高速バス共に使い勝手が今ひとつのため、上田に直行する手段としては最もおススメの方法です。ただし、上田から長野に向かうしなの鉄道は運賃が高めのため、旅費節約の手段としては使いづらいです。その他、上田駅からは長野県北部と新潟県の一部が2日間乗り放題となる「北信州ツーデーパス」が使えます。値段は高めですが、旅程によってはお得なケースもありそうですね。
今回はJR東日本の早割サービス「お先にトクだ値」を紹介しました。会員限定のため、予約にはアカウントとクレジットカードの登録が必要ですが、新幹線が30~35%引きというのは魅力的です。これから東北・甲信越への旅行をお考えの方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。
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北信州ツーデーパスのページはこちら
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