2019.11.11 北海道2,000kmの旅(4) -地平線が見える場所。宗谷岬から紋別までの絶景ドライブ-
前回は、日本最北端・宗谷岬を始めとした、稚内の主なスポットを紹介しました。今回は、宗谷岬から紋別までの景色をお送りします!
第1回 新千歳から稚内までのドライブの様子はこちら
第2回 稚内駅の様子はこちら
第3回 宗谷岬の様子はこちら
日本で地平線が見えるなんて・・・! 宗谷岬から紋別までの絶景ドライブ
今回ご紹介する宗谷岬から紋別までは、オホーツク海沿いに移動します。一見近そうですが、距離は約180km。東京から静岡くらいの距離を一般道で走破するという、いろいろと試されているルートでもあります。やはり北海道はスケールが違いますね。直線主体で渋滞がほぼないのが救いです。
まずは宗谷岬の近くにある、「ゲストハウス アルメリア」へ。宗谷丘陵を眺められる無料の展望施設です。ここから南下します。
宗谷丘陵の景色。眺めがよいだけでなく、周氷河地形という珍しい地形だそうです。樹木が少ないため、場所によっては地形の形成具合がよく分かるのだとか。
そして、宗谷丘陵を彩るもう一つの特徴・風車。今回撮影した中でも、お気に入りの構図です。
もともと海に近く、森林の少ない稚内は一年を通して風の強い場所でもあります。風力発電には絶好の環境のため、風車が回っているのをよく見かけます。
もちろん、なだらかな草地の眺めも最高です。なんだかwindowsの壁紙のようですね。ここからは、丘陵地帯を抜けて平野部に入ります。
何も無い草原地帯を、一路紋別へ。
直線のみで構成された空と大地の構図は、まるで現代アートのようです。
そして、今回のタイトル画像にもなっている一枚。まさか日本で地平線が見られる場所があるとは思いませんでした。この光景を見るために、ここまでドライブする価値があると言えるでしょう。徐々に日も傾いてきたので、ここからは道を急ぎます。
車を2時間ほど走らせ、紋別の北西にある、雄武町を通過しました。原野の中に、上の写真のようなまとまった町があるのも北海道の特徴です。
「道の駅おうむ」で小休止。「雄武」と書いて「おうむ」と読みます。オホーツク沿岸は一般道を長距離ドライブするため、道の駅もそこそこ充実しています。
雄武町は1985年まで興浜南線が通っていたこともあり、記念碑が残されています。かつては全域に鉄道網を持ち、石炭輸送で賑わっていた北海道ですが、JRに代わったあたりで多くの線が廃止されたようです。
さらに走ること1時間、紋別市内に到着しました。写真はかつての紋別駅があった場所に建てられたバスターミナルです。
紋別駅はかつては名寄本線が通っていましたが、1989年に廃止となりました。鉄道が北海道の主要交通手段でなくなってから久しいですが、駅名標を残しているところを見ると、愛着が深そうな感じがします。
かつて漁業で栄えた紋別市らしく歓楽街もありますが、人の姿はありません。
人気の無い中こうこうと輝くネオンを見ていると、なんだか異界に紛れ込んだような、不思議な感覚がしました。この辺でホテルへ。明日はさらに東へと移動します。
地平線が見えるオホーツク海のドライブ、いかがだったでしょうか。次回は一夜明けた紋別市内の様子をお送りします!