2019.11.14 北海道2,000kmの旅(5) -流氷が来る町・紋別で見るガリンコ号の勇姿-
前回は、宗谷丘陵と紋別までのドライブをお送りしました。今回は、一夜明けた紋別市内の様子をご紹介します。ここでしか見ることのできない砕氷船・ガリンコ号。マンガのようなフォルムは一見の価値ありです。
第1回 新千歳から稚内までのドライブの様子はこちら
第2回 稚内駅の様子はこちら
第3回 宗谷岬の様子はこちら
第4回 宗谷丘陵と紋別市内までのドライブ

ホテルで一泊して、一夜明けた紋別港のようす。雰囲気がいいですね。早速市内を散策します。

一夜明けたバスターミナルの写真。鉄道は廃線となりましたが、バスは今でも公共交通機関として市民の足となっています。市街地の中心部で、紋別港を少し見下ろすような高台にあります。

こちらは昨日撮った紋別駅の駅名標。駅舎があった場所は、現在「オホーツク海紋市場」という名前のお店になっています。割と普通のスーパーです。

駅から紋別港までは坂を下っていきます。車道の幅の広さから考えて、昔は港から駅舎まで線路が引かれていたのでしょう。何となく、昔日の活気が思い浮かびますね。

目の前には朝日に輝くオホーツク海が。

紋別港に到着しました。空が広く感じます。早速、紋別港の目玉「ガリンコ号」を探しに行きましょう。
マンガのような巨大ドリル。紋別港の草地にたたずむ砕氷船「ガリンコ号」
行ったことはなくても知名度は高い、北海道紋別市。冬には流氷をかき分けて進む砕氷船「ガリンコ号」が運行され、多くの人で賑わいます。流氷は冬だけですが、砕氷船は年中見ることができますので、気候の良い夏に訪れるのもオススメです。

紋別港に屋外展示されている、初代ガリンコ号。船体に不釣り合いなほどの巨大なドリルがマンガチックで、思わず目が釘付けに。北海道遺産としても登録されています。

前方から撮った様子。大小4基ほどのドリルが付いています。

余分な装飾のない力強い造形に、厳しい冬とそれを乗り越える意思のようなものを感じました。ガリンコ号だけで旅費の元を取った気分になれます。

ちなみに現在使われているガリンコ号2は港に停泊しています。夏でも定期運行があり、美しい自然を見る遊覧船として利用可能ですので、お時間のある方はぜひ。

ガリンコ号のチケット売り場。海洋博物館も兼ねています。

中には運行の無事を祈る鳥居も。鮭とカニが並んでいる様が何となくシュールです。この辺で次の場所へ。
なまらしばれる! -20℃を体感できる「北海道立オホーツク流氷科学センター」
さて、夏の紋別市には砕氷船以外にもう一つ見所があります。「北海道立オホーツク流氷科学センター」です。個性的な展示もさることながら、年中氷点下20℃を体感できる特別展示室が特徴です。

流氷科学センターの外観。積み上げた氷をイメージさせる、強そうな見た目が特徴です。


直線と寒色系中心に構成された内装もなかなかしゃれています。

展示も寒冷地の特徴を生かした内容で、子どもから大人まで楽しめます。

一通り見たところで、特別展示室の方に向かいます。中は氷点下20℃。入り口近くの「なまらしばれる」という看板もいい味出しています。防寒具は無料で借りられますので、薄着でも大丈夫です。

中はご覧の通り、氷塊のなかに魚の標本が丸ごと入っているステキ仕様。初めて見たときのインパクトは絶大でした。透明度高めの氷もいいですね。

エアコンが故障しないことを祈りたいところです。

外観から展示まで、紋別市のパワーを感じることができる良展示でした。

ここからは車で網走へ。再び長距離ドライブです。
今回は紋別市の様子をお送りしました。冬の流氷も良いですが、夏に見るガリンコ号もいいですね。次回はさらに東、北海道網走市へ。有名な網走監獄も登場します!
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