2019.06.26 途中下車できるって知ってた? 「みさきまぐろきっぷ」を120%活用する寄り道・日帰り旅行術(4)
一日3,500円で、品川から三崎港までの往復と食事券とサービス券が付いてくる、「みさきまぐろきっぷ」。過去3回にわたってご紹介してきました。今回は最終回として、三崎港のマグロ料理と三浦半島最南端の離島・城ケ島をお送りします!
第1回:みさきまぐろきっぷの概要はこちら
第2回:鎌倉のあじさいを紹介した記事はこちら
第3回:油壺マリンパークを紹介した記事はこちら
一度は食うべきマスト料理。三崎港・くろば亭の「まぐろ漬トロ天丼」

前回ご紹介した油壺マリンパークからバスに乗って、三崎港へ。今回ランチを食べる「くろば亭」の最寄りのバス停は「日の出」という所ですが、少し不安だったので歩いて向かいました。

数分歩いて、「くろば亭」に到着。三崎港でもトップレベルの人気を誇る名店です。「みさきまぐろきっぷ」付属の「まぐろまんぷく券」が使えます。

店内はたたみ席とカウンター席があります。壁に貼られた手書き風のテキストが実にいい雰囲気です。

「まぐろまんぷく券」を使った場合、メニューは3種類から選べるようです。今回は「まぐろ漬トロ天丼」にしました。天ぷらもマグロですが、味は上質な鶏肉に似ている気がします。いわゆるシーチキンというやつですね。普通に頼むと1,500円するメニューが0円になる辺りに、地元の本気を感じます。三崎港に来たなら一度は寄りたいおすすめのお店です。

その他、お土産として今回食べた料理に使用しているタレを頂きました。ごちそうさまでしたー。
100年前のヒット曲「城ケ島の雨」を記念して作られた「北原白秋の碑」

ここから更にバスに乗って、三浦半島最南端の城ケ島を目指します。先ほどご紹介した「日の出」バス停から乗車。

城ケ島大橋を渡って、終点の城ケ島に到着。港ですが、午後のためか閑散としていました。少し後戻りして、バス停「白秋碑前」で下車します。

白秋碑苑に到着。海岸まで少し歩きます。

道中はあじさいが見ごろのようです。

白秋碑に到着。石の置き方がなかなか洒落ています。

碑のそばには白秋記念館も。1913年頃に三崎に住んでいた時期があり、その時に作った「城ケ島の雨」という歌が当時ヒットしたため、碑が作られたそうです。入館は無料で、展示自体はワンフロアのシンプルな内容です。
気分はジオパーク? 荒々しい景色が見られる三浦半島最南端の「城ケ島公園」

バス停まで戻り、今度は城ケ島公園に向かいます。

公園入口までは上り坂が続きますが、途中のあじさいがこれまたきれいです。

城ケ島のあじさいは、鎌倉のあじさいと比べると量が多めです。そのうち「あじさいの名所」として紹介されるかもしれないですね。

坂を上り切り、公園入口に到着。駐車場もあります。

閑散としていますが、手入れが行き届いていることが分かる作りです。

都心から近い割に空いているので、ピクニックにも良さそうですね。

あじさいも至る所に咲いています。広々としたところでゆっくり鑑賞したい方におススメです。

第1展望台からは、城ケ島東端の「安房崎灯台」が見えます。

一応歩道もありますが整備されているわけではないので、灯台に向かう場合は歩きやすい靴がおススメです。

品川から60km圏内とは思えない、荒々しい岩肌が広がります。気分は三浦半島ジオパークです。

三浦半島側にも崖が見えますが、あちらは「盗人狩」という景勝地で、磯釣りの名所だそうです。

また、公園から少し歩いた場所には、広告などで有名な「馬の背洞門」があります。今にも崩れそうな危なっかしさが人気です。

上から見た様子。崩れやすい旨の警告があります。こうして見ると本当に細いですね。

そろそろ日も暮れてきたので、バスに乗って三崎口に戻ります。写真は城ケ島大橋から撮ったようす。高い位置を通る橋のため、眺めが良いです。
帰り道も魅力的。横浜駅・雑色駅で途中下車
さて、本来はここでまとめに入るのですが、今回のテーマは「途中下車」。もちろん帰りもフル活用します。まずは横浜駅で途中下車します。

今回寄ったのは、横浜の「そごう美術館」。水木しげる先生の特別展にお邪魔しました。妖怪漫画・戦争漫画の他、ご本人作の背景画、油彩画、水彩画なども展示された、盛りだくさんの展示です。7月7日(日)まで公開していますので、ご興味のある方はぜひ。「東京・ミュージアム ぐるっとパス2019」でも入れます。


目の前には顧客満足度一位のスーパー「オーケー サガン店」が。最近は都心にも増えてきたオーケーですが、その中でもサガン店の品ぞろえと安さは、頭一つ抜けている感じがします。運賃もかからないので、帰りがけに何か買っていきたいですね。
その他、雑色駅周辺には下町色豊かな様々なお店がありますので、時間に余裕があるなら散策しても楽しそうです。一般的な「下町」と呼ばれる台東区・墨田区辺りとは、また違った雰囲気が味わえます。

午後9時ごろ、品川駅に到着しました。寄り道と途中下車を繰り返した今回の日帰り旅も、これで完結です。お疲れ様でしたー。
今回は4回にわたって、「みさきまぐろきっぷ」を使った途中下車の旅をお送りしました。時間の関係で紹介できなかった駅もありますので、気になる方は途中駅について調べてみると、新たな発見があるかもしれません。
何回もリピートしたくなる魅力のある「みさきまぐろきっぷ」。これを機会に、自分だけのオンリーワンな旅程に、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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