2019.01.18 「ぐるっとパス」と「トライアングルチケット」で行く東急線沿線美術館めぐり(2)
前回は、東急線沿線の一部区間で使える一日乗車券「トライアングルチケット」と「東京・ミュージアムぐるっとパス」で行ける、沿線の美術館を紹介しました。今回は、実際に行ってみた様子をレポートします!
はじめに:今回紹介する美術館・博物館の立地について
「トライアングルチケット」沿線で「ぐるっとパス」が使える施設は、計7カ所。そのうち2カ所は渋谷駅周辺にあるため、それ以外のスポットについて、大まかな立地を図にしてみました。以下の通りです。
「五島美術館」と「郷さくら美術館」は駅から徒歩5分程度、「アクセサリーミュージアム」は駅から徒歩8分程度で行くことができます。「静嘉堂文庫美術館」は駅から時間がかかり、なおかつ最終入場が16:00と早めのため、反時計回りに巡るのが良さそうです。今回は、渋谷駅からスタートしました。早速ご紹介します。
9:30 渋谷駅から二子玉川駅へ
静嘉堂文庫美術館の開館は10:00のため、渋谷駅を9:30ごろに出発しました。トライアングルチケットを駅で購入して、田園都市線で二子玉川駅へ向かいます。所要時間は急行で11分、各駅停車で14分程度です。
急行に乗って、9時41分に二子玉川駅に到着しました。ここから静嘉堂文庫美術館までのアクセスは徒歩とバスがありますが、今回は徒歩で。ちなみに急行は一つ手前の用賀駅を通過します。もし各駅停車に乗った場合は、用賀駅から世田谷美術館に先に行く方法もあります。
10:05 静嘉堂文庫美術館に到着
二子玉川駅から20分ほどで、静嘉堂文庫の入り口に到着しました。美術館へは、ここから園内を歩いて5分程度です。入口からは美術館が見えないため、見落とさないようにご注意ください。
静かな雰囲気の敷地内を歩いて、美術館に到着しました。ここ静嘉堂文庫は、三菱財閥の創立者・岩崎弥太郎の弟、彌之助とその長男・岩崎小彌太の所蔵品が収められています。国宝も数点あり、最も有名な「曜変天目茶碗」は年1~2回展示されます。一度は時期を合わせて見に行きたいですね。
展示スペースは比較的小さめで、30分~1時間程度で見ることができます。館内は撮影禁止ですが、展示室の外に撮影可の場所があります。記念に一枚撮ってみてはいかがでしょうか。
10:30 静嘉堂文庫美術館から世田谷美術館へ
静嘉堂文庫美術館から、徒歩で世田谷美術館に向かいます。門を出たら、直進して道なりに左に曲がります。しばらく上り坂になります。
そのまま住宅街を7~8分ほど歩いて抜けると、東名高速道路の下に出ます。高速の下をくぐって、向かい側にある都立砧公園に入ります。
そのまま公園内を通って、世田谷美術館に到着。静嘉堂文庫美術館からの所要時間は20分程度ですので、両方行くなら歩くのが意外と早かったりします。
世田谷美術館には特別展とコレクション展がありますが、ぐるっとパスの入場券はコレクション展で使えます。写真だと右の方の展示になります。展示にもよりますが、全部見るのに30分~1時間ほどかかると思います。
11:00 用賀駅から上野毛駅へ
世田谷美術館を出たら、環状八号線を渡って用賀駅に戻ります。徒歩で20分弱程度です。途中にオーケー新用賀店がありますので、疲れたら一休みしてもよさそうです。
用賀駅から田園都市線と大井町線を乗り継ぎ、上野毛駅に移動します。小さい駅ながら、なかなかデザインが凝っているのが東急らしいですね。
11:50 五島美術館に到着
上野毛駅から5分ほど歩いて、五島美術館に到着しました。東急電鉄の元会長・五島慶太の所蔵品を基にした、ハイレベルな茶道具、陶芸、日本画などを見ることができます。展示替えのペースも早いので、何度も行きたくなる美術館です。全部見るのに1時間程度はかかると思います。
12:50 上野毛駅から祐天寺駅へ
上野毛駅から自由が丘駅で乗り換えて、祐天寺駅に向かいます。朝から移動している場合、この辺でランチタイムになると思います。時間に余裕があれば、自由が丘駅で下車して休憩するのもおススメです。
祐天寺駅から商店街を通って、アクセサリーミュージアムに到着。徒歩8分程度でした。住宅街の中にあり、静かな佇まいです。19世紀以降のアクセサリーの他、エミール・ガレなどのアール・ヌーヴォー期のガラス工芸などを展示しています。スペースは狭めながら、密度の高い素敵な美術館です。時間は30分程度見ておけば大丈夫かと思います。
13:50 中目黒駅から郷さくら美術館へ
祐天寺駅に戻り、隣の中目黒駅へ。日比谷線が乗り入れていることもあり、常に人の多い駅、という印象があります。郷さくら美術館までは徒歩5分程度です。
ちなみに途中には、東急ストア中目黒本店があります。ここの100円ベーカリーは値段の割にクオリティが高く、イートインスペースもあるのでよく立ち寄っています。隠れたおススメスポットです。
郷さくら美術館に到着しました。2012年に開館した新しい美術館で、20世紀以降の現代日本画を中心に展示しています。また外観にも特徴があり、新しい美術館を作ろう、という雰囲気が伝わってきます。展示室は3フロアあり、所要時間は30分程度でしょうか。解説が親切なのもセールスポイントです。
14:50 渋谷駅に到着
東急ストア中目黒本店で昼食を取った後、渋谷駅に戻ってきました。各美術館の滞在時間にもよりますが、全体で5~6時間程度あれば5館全てを見られると思います。ちなみに、渋谷駅から徒歩10~15分程度の「渋谷区立松濤美術館」「戸栗美術館」にもぐるっとパスで入ることができます。時間のある方は、併せて寄ってみてはいかがでしょうか。
今回は、「トライアングルチケット」と「ぐるっとパス」を使用した、沿線美術館巡りの様子をレポートしました。入館料は、ぐるっとパスで全て賄うことができ、一日の交通費は400円で済みます。ウォーキングとしてもちょうどいい距離なので、休日の過ごし方として、検討してみてはいかがでしょうか。
※2018年度分のぐるっとパスの販売は2019年1月末で終了しました。
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