2020.08.23 本当に都内!? 思わず行ってみたくなる「東京アドベンチャーライン」の絶景
全国1400万の都民のみなさま、こんにちは。gotoトラベルも本格的に始まったものの、東京都は県外自粛という状況に、くさくさしている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「東京都内で見られる絶景」を探しに、東京の西のはずれ、JR青梅線と五日市線を訪れてみました。「東京アドベンチャーライン」という愛称もついている両路線は、東京とは思えない景色が手軽に楽しめることでも知られています。それでは、気軽に行ける都内の旅をご紹介します!
青梅を過ぎると山の中。秘境感溢れる都民の憩いの場「奥多摩湖」の景色
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まずは今回の旅の起点、新宿駅へ。
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目的地である奥多摩駅は・・・左上端の最果てのような位置に。とはいえ、距離にすると60km程度です。要するに、駅が多いわけですね。
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そんな”最果てのような”奥多摩駅ですが、新宿から直通列車があります。「ホリデー快速おくたま号・あきがわ号」です。拝島駅で奥多摩駅行きと武蔵五日市駅行きに切り離されますので、車両にはご注意を。
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ちなみに拝島までは、西武新宿駅、高田馬場駅から西武線に乗る手もあります。時間は多少かかるものの運賃が安いので、節約志向の方は。
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それでは新宿から電車に乗って、奥多摩駅へ。写真は青梅駅です。この辺までは市街地で、駅舎も都会風なのですが・・・
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青梅を過ぎると急に緑が増えてきて・・・
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あっという間に山奥に。市街地からたいして離れていないのに、この変わりようです。
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山が深くなるにつれて、中央を流れる川も美しさを増していきます。
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途中、大きな橋を見る機会も。都内とは思えない光景です。
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新宿から乗ること90分強。奥多摩駅に到着しました。大きくカーブしたホームが特徴です。場所によっては電車とホームの間が30〜40cmくらい開いているので、歩きスマホは厳禁。足元に注意しましょう。
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見た目はとんでもない山奥ですが、列車の本数が意外と多いのも青梅線の特徴です。青梅以西は本数が減るものの、休日は1時間2本のダイヤ。JR東日本のローカル線には1日10本未満の路線も少なくないのですが、なかなかの優遇ぶりです。
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改札のようす。五日市線と青梅線の青梅駅以西は「東京アドベンチャーライン」という愛称が付けられています。都心から手軽に行ける山奥ということで結構人気があります。特に今の時期は脚光を浴びそうですね。
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奥多摩駅の駅舎。山小屋感がありながら、手入れが行き届いています。駅前のバス停からは、日原鍾乳洞行きのバスが出ています(※平日のみ。休日は手前のバス停止まりで、鍾乳洞まで徒歩25分)。
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そして、向かい側には西東京バスが運行するバス乗り場が。ここから奥多摩湖、小菅の湯、丹波山村などに行くことができます。今回は奥多摩湖行きのバスに。
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バスでさらに山奥に行くこと15分、到着しました。奥多摩湖です。さらに先に行くバスもありますが、奥多摩湖が終点というダイヤも多いです。それだけ来訪者が多いとも言えそうですね。
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奥多摩湖は、小河内ダムによってせき止められた、人工の湖です。ダム湖としての規模は黒部ダムなどに敵わないのですが、東京とは思えない景色が魅力です。
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道の向こうに見える奥多摩の山々もいいですね。
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ダムの上からは、下の施設を見下ろすことができます。渓流のゴツゴツした岩の感じがポイント高いですね。繰り返しますが都内です。
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高さは低めながら展望台もありますので、思う存分景色を楽しみましょう。
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その他、奥多摩湖には浮き橋、別名ドラム缶橋もあるのですが、訪れたときは通行禁止になっていました。今日は模型を見るだけで我慢。右にあるのは建設時に使われたコンクリートバケツです。ダムだと大抵置かれていますね。
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奥多摩湖を堪能したところで、湖のほとりにある「奥多摩 水と緑のふれあい館」に向かいます。
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ここ奥多摩湖は、東京都水道局の水源地の一つのため、山林も含めて東京都が管理しています。「奥多摩 水と緑のふれあい館」は、東京都水道局の取組みや、ダムによって水没した小河内村を紹介している施設です。入場無料なのも良いですね。
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元々この辺りは甲斐国と武蔵国の境目に位置し、小河内村もいわば「国境の村」という側面があったようです。今も奥多摩湖を超えたあたりに山梨県との県境があります。
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館内には映像を上映する3Dシアターもあるのですが、時節柄上映は中止。他にも見られない展示がいくつかあったのは仕方ないですね。
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館内は、水玉を思わせる天井の意匠が素敵です。晴れている日は日差しが良い感じになります。
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周辺を一通り見たら、バスで奥多摩駅へ。この先もバス路線は続いているのですが、今回はここで引き返します。
本当に東京都!? 日本屈指の渓流が望める「御嶽駅」の魅力
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奥多摩駅から青梅線に乗り、数駅手前の「御嶽駅」へ。何も知らないと通り過ぎてしまいそうな地味な駅ですが、青梅線随一の名所と言ってもいい駅です。ホリデー快速も停車しますので、ぜひ降りてみましょう。
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駅舎は、風景に溶け込みそうな和風の作り。東京アドベンチャーラインの駅は旅情感があっていいですね。
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駅前の地図。都内とは思えないような「山しかない」周辺にビックリ。上に見える玉堂美術館はこれから訪れます。
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駅前には大きな橋がかかっているのですが、この下に青梅線最大の名所があります。橋から下を覗くと・・・
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そこには、水しぶきを立ててキラキラと輝く渓流が!! これはすごい! つげ義春先生も絶賛したと言われるこの「御岳渓谷」を初めて見たときの感動は忘れられません。線路からは一切見えないというシークレット感も特徴です。
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御嶽駅ホームからの眺め。橋から見下ろさない限り分からないとか、罪な話ですね。事前情報がなければ通り過ぎてしまいそうです。
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こちらは下から見上げたようす。結構高いところに橋を通してますね。
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橋の反対側も、なかなかいい景色です。休日はカヌーなどのアクティビティを楽しむ方を見かけます。
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上から眺めるのも良いですが、せっかくなので川面へ。いい写真が撮れそうです。
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ちなみに、御嶽駅周辺は都営バスが通っています。なんと花小金井駅から都バスだけで来れるというから驚きです(青梅駅で乗り換え)。もちろん都営まるごときっぷも使えます。新宿からここまでの運賃はJRで935円、西武線経由で836円ですが、都バスを使えばもっと安くすることもできそうですね。
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そして、御岳渓谷のほとりには美術館もあります。先ほど案内図の上に見えた「玉堂美術館」です。
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玉堂美術館は日本画家の川合玉堂先生の作品を所蔵する、庭園付きの美術館です。枯山水もなかなかのレベルですが、渓流の美しさの前にはやや影が薄いのが残念。館内は、庭園以外は撮影禁止のため、じっくり目に焼き付けて帰りましょう。
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景観に関しては青梅線随一と言ってもいい、御岳渓谷。季節ごとに訪れても違う魅力が発見できそうです。この辺で駅に戻り、次の目的地へ。
都内なのに1面1線。ローカル駅感が半端ない五日市線「武蔵引田駅」
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御嶽駅から電車に乗り、拝島駅まで戻ってきました。御岳渓谷からさほど離れてないのにえらい変わりようです。
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ここからは、武蔵五日市線に乗り換えます。単線かつ短い路線ですが1時間2本とそれなりの本数です。
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今回の目的地の一つ、武蔵引田駅で下車。ここは東京都とは思えないローカルな景色が広がる、田舎気分が味わえる駅です。
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まずは駅のホーム。驚きの1面1線というシンプルさ。列車の行き違いは前後の駅で行います。それにしても都内でこれはすごい。
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ホームからは、新潟や東北のローカル線にも劣らぬ景色が広がります。
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駅舎も青梅線で見かけた山小屋風ではなく、ローカル感がよく出ています。
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外から見たホームの様子。うーん、この味わい深い感じ。夕方や夜はまた違った写真が取れるかもしれません。
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踏切も、邪魔なものがなくいい雰囲気が出ています。
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思わず歩きたくなる田舎道ですが、ここは新宿から数百円で来られる、都内の駅です。
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ちなみに武蔵引田駅の少し南には東京サマーランドがあり、駅から観覧車も見ることができます。とはいえ、この駅からアクセスする機会はあまりなさそうですが。
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田舎田舎と連呼してきた武蔵引田駅ですが、実は駅から少し離れると、市街地になります。駅から少し北に歩くと病院やショッピングセンターもあるので、あくまでも駅の雰囲気が「田舎」という感じです。googleマップなどで見ると、駅の周辺だけ畑だったりするので、それが原因でしょうか。
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ついでに、五日市線の終点もご紹介しておきましょう。武蔵引田駅からさらに電車に乗って2駅。
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武蔵五日市駅に到着しました。こちらはアーチ型の屋根がお洒落な作りです。差し込む光が心地よいですね。
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壁にはステンドグラスも。
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武蔵五日市駅の外観です。拝島からここまで6駅ですが、終点らしく一番立派な作りですね。
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駅前のバス停からは、檜原村という東京都唯一の村(島嶼部除く)に行けるのですが、今回はここまで。帰りは西武拝島線で西部新宿駅へ。お疲れ様でした〜。
都内とは思えない東京アドベンチャーラインの風景、いかがだったでしょうか。今回は沿線を中心に紹介したのですが、日原鍾乳洞、数馬温泉、雲取山といった今回紹介できなかった秘境もありますので、気になる方はさらに奥地を探索してみてはいかがでしょうか。
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