2019.05.23 水辺に光る緑の軌跡! 「信州辰野ほたる祭り」で写真撮影にチャレンジしてみた
突然ですが皆さん、歌にもなっている「蛍の光」を実際に見たことはありますか? 都会にいるとなかなかお目にかかれない自然のホタルですが、東京・名古屋から行きやすい中央道沿線には、何カ所かホタルの群生地があります。今回はそのうちの一つ、長野県辰野町の「信州辰野ほたる祭り」で、写真撮影に挑戦してみました。見て楽しむだけで終わらない、初夏の風物詩。果たして上手く撮れるのでしょうか?
辰野町へのアクセス
長野県辰野町は松本の南、諏訪湖の南西に位置する、所謂「伊那谷」と呼ばれる地域の北端にあります。辰野駅は、岡谷―塩尻間の塩嶺トンネルが開通する1983年までは、中央本線の駅でもありました。現在も支線として、岡谷駅、松本駅からの電車がありますので、鉄道を利用する場合はその両駅、あるいは塩尻駅からのアクセスが便利です。今回は松本駅から出発しました。
18:05松本駅 臨時列車で辰野駅・ほたる童謡公園へ
今回の旅の起点、松本駅にやってきました。時刻は午後6時。夏至が近いせいか、まだまだ明るいです。
辰野支線は普段はさほど本数が多くないのですが、辰野ほたる祭りに合わせて臨時列車がありました。こういう時は渋滞のない鉄道がありがたいですね。
40分ほど乗車して、辰野駅へ。
近くにある特設ステージではちょうど開会のあいさつがありました。地元各所の代表の皆さんが一人ずつ紹介されます。
駅前には屋台も出ていて、多くの方で賑わっていました。ほたる童謡公園までは徒歩で約10分ですが、駅前はお祭りとしてのメイン会場と言えそうです。
それなりに混むだろうな……とは思っていましたが、予想以上の人出です。普段さびれている駅前にこうしてワッと人が来ると、何だかパワーが集まりそうな気がします。祭りって、いいですね。
日も落ちてきたので、人の波に沿ってほたる童謡公園に向かいます。祭りの時期だけ500円の入場料が必要ですので、お金のご用意を。「ホタル保護育成協力金」だそうです。
ほたる童謡公園にて。デジタルカメラで撮影に挑戦
公園は2つの区画に分かれていて、ホタルが見られるのは松尾狭と呼ばれる水辺の方になります。すでに多くの方が待っていました。会場の注意事項によれば、フラッシュは禁止とのこと。シャッタースピードと絞りを調整して、スタンバイします。
日が完全に落ちて、ホタルが飛び始めました。シャッタースピードを10秒くらいにして、カメラを欄干などに置いて撮ります。本気で撮るなら三脚になりそうですが、混んでいるので手固定で。
ホタルの数自体は多いのですが、なかなか派手に動いてくれません。もう少し動きがあるとそれっぽくなりそうな気もします。
背景が真っ暗だと、このように軌跡だけが見えます。でも写真を埋め尽くすくらいになるのは運と経験しだい、と言えそうです。
……この後もいろいろ努力してみたのですが、手振れが激しかったり光が見えづらかったりで、広告のような「ホタル乱舞!」とはいきませんでした。写真家の皆さんは、いろいろ苦労をされてるのですね。ちなみに今回使用したカメラはソニーのRX-100。普段使いなら文句なしのカメラですが、今回のようなケースなら一眼レフの方が向いてそうです。
公園を出る途中、左手に人工的な光が。会期に合わせて、竹細工のイルミネーションを展示していました。
やっぱり光が安定していると上手く撮れますね。ホタルを撮るのは大変、ということを実感した一日でした。
デジタルカメラで挑戦した、今回のほたる祭り。不本意な結果となりましたが、ホタル自体は都会ではまず見られないような規模でお目にかかれます。2019年は6/15~6/23に開催されますので、夏の思い出作りとして、一度訪れてみてはいかがでしょうか。