2019.06.10 遊覧船でのんびりと。「十和田湖湖水まつり」で眺める湖上の花火
青森県と秋田県にまたがる湖「十和田湖」は、観光地として全国的に有名ですが、7月に花火が見られるのをご存知でしょうか。市街地から離れているため行きづらいのですが、その分混雑もなく、のんびりと楽しむことができます。
今回は、青森市内から十和田湖へのドライブと、遊覧船から見た「十和田湖湖水まつり」の花火の様子をご紹介します!
十和田湖へのアクセス
十和田湖は、青森県南部の十和田市に位置する、火山性のカルデラ湖です。青森・弘前が比較的近いですが、交通手段が限られているため、今回はレンタカーで青森から向かいました。途中、八甲田山や奥入瀬渓流なども通るため、ドライブにもおススメのルートです。
青森市内から八甲田ロープウェーへ
今回の旅の起点、青森駅へ。レンタカーで南へ向かいます。
町を出て程なくして、車は山の中へ。森の中を登っていくと、視界が開けてきました。八甲田山の玄関口、萱野高原に到着します。
萱野高原のお茶屋は、「1杯飲むと3年長生き、2杯飲むと6年長生き、3杯飲むと死ぬまで長生き」という「長生きの茶」としても知られています。ちょっとユーモアが入っているのが個人的にツボです。
ここからは、八甲田山を眺めながら南下します。5kmほどで、八甲田ロープウェーに到着。「まあ大したことないだろ」と軽い気持ちで、ロープウェーに乗ってしまいました。
ゴンドラが動き出すと、見る見るうちに地表が遠のいていきます。中腹地点では、地表から100mほどの高さを綱渡りすることに。タカイヨーコワイヨー。
それもそのはず、八甲田ロープウェーの鉄塔は高さ55mもあり、それが小高い山の上に設置されてロープウェーを結んでいます。高いところが苦手な方は気が気じゃないでしょう。
しかしその分景色は素晴らしく、秋は見渡す限りの紅葉、冬は美しい樹氷を見ることができます。八甲田スキー場がオープンする11月から5月はウインタースポーツの場所としても賑わいます。
山頂公園駅に到着。公園周辺には遊歩道があるため、登山客でなくても安心です。
駅からの眺めは素晴らしく、青森市街まで見渡せる絶景が広がります。ロープウェーとは違う意味で震えてしまいそうです。
ここまで緑しかない光景は、三大都市圏の近場ではなかなか見られません。来た甲斐があった、といえるでしょう。
八甲田山は標高1,600m弱ですが緯度が高いため、山頂公園駅付近では高山植物然とした木を見ることができます。
こんもりした山がいい味出してます。
遊歩道は8の字状に整備されていますが、その中心付近は「田茂萢湿原 (たもやちしつげん)」と呼ばれています。沼のように見える水たまりも、「池塘」という湿原の一種だそうです。
遊歩道で一休み。雲が多いのが少し残念ですね。
この後は来た道を戻ってロープウェーに乗ります。動画も撮ってみましたので、よろしければご覧ください。
奥入瀬渓流と十和田湖、そして遊覧船からの花火
ロープウェーを降りた後はさらに南に進路を取り、奥入瀬渓流へ。途中城ケ倉大橋に寄ります。「どうやって作ったの?」と思えるくらいの高さを結ぶ、日本最大級のアーチ橋です。秋は紅葉が美しいでしょうね。このまま進むと弘前方面に出るため、引き返して東に向かいます。
もともと曇り気味だったのですが、奥入瀬渓流の辺りで雨に。奥入瀬渓流館で一休みします。
同じ場所にある「奥入瀬湧水館」という施設では「奥入瀬コーヒー」というオリジナル商品も。パッケージがもう少し良ければ、お土産になりそうなのですが。
天気が悪かったため、そのまま十和田湖へ。本日の宿、十和田湖グランドホテルに到着しました。花火まで少し時間があるので、付近を散策します。
今日は花火の日ですが、ご覧の通り人は少なめです。東京湾大華火祭などの混雑を知っていると、とても新鮮な気持ちになります。
広告でも時々目にする「乙女の像」という作品です。静かな十和田湖畔によくなじんでいます。
日が落ちてきたので、遊覧船で湖上から花火鑑賞へ。風も涼しく船も混んでおらず、とても快適です。穴場中の穴場といって良いでしょう。
今回は花火の様子を、動画で撮りました。人混みに邪魔されずにのんびりと花火を眺めるのっていいですね、本当に。ちなみに写真では撮りませんでしたが屋台も出ています。複数人なら、何かつまみながら見ても会話が弾みそうです。
翌朝はそのまま車で弘前へ向かいました。花火にありがちな混雑もなく、渋滞もない1泊2日のドライブ。青森に来てよかった、と思えます。
おまけ:青森-十和田湖-八戸が2日間乗り放題になるフリー切符
さて、ここまでドライブとしてご紹介した十和田湖。公共交通機関でアクセスしたいという方もいらっしゃると思いますので、最後にお得な切符を紹介します。
十和田湖に到着するバスには青森発の「みずうみ号」、八戸発の「おいらせ号」があるのですが、5,000円で2日間乗り放題という「青森・八戸・十和田湖フリーきっぷ」というフリー切符があります。今回のようにドライブ目的でなければ大変オトクですので、一度検討してみるのも良いかもしれません。
今回は遊覧船でゆっくり花火が見られる「十和田湖湖水まつり」をご紹介しました。2019年は7月13日(土)、14日(日)に開催されます。人混みや暑い夏に辟易した方は、涼しい十和田湖で快適なひと時を、過ごしてみてはいかがでしょうか。