2019.04.03 離島でもオトクに。18きっぷで行く愛知・日間賀島のタコとフグ料理(2)
愛知県三河湾に浮かぶタコとフグの島、日間賀島。前回は、電車とバスを乗り継いで、島に向かうところまでをご紹介しました。今回は、料理の写真とセットで、島の様子をお送りします!
到着する港に要注意! 日間賀島の三つの港
日間賀島には、西港と東港、そして北港(カーフェリー用)という三つの港があります。高速船を使う上で気を付けたいのが、便によって到着する港が違うという点。お目当ての店が西港付近にあった場合、東港に着くと西港まで歩いて移動する羽目になります。
……今回はまさにそのケースでした。
今回乗った13:20の便には、「篠島」「日間賀島東」という表記が。この時点で嫌な予感がしたので、地図を見て位置関係を整理してみます。
予感は見事的中しました。今回の目的地のお店「乙姫」は西港にあり、東港からは1.5km程度の距離が。乙姫のランチタイムは11:30~14:30までなので、ラストオーダーも考えると……あれ、もしかして間に合わない?
篠島経由で東港に到着したのは13:40。フグを食べられずに帰ることだけは避けたいので、ここから西港に猛ダッシュすることに。
海岸沿いの道を全力疾走します。♪走る~走る~オレたち~。
走ること12分。間に合いました! 「孤独のグルメ」でも紹介された日間賀島の名店「乙姫」です。早速店内へ。
フグは秋冬、タコは通年。「乙姫」の定番メニューを味わう
まずはご飯もの。800円でお新香付きの「たこめし」です。タコの濃厚な味わいがご飯にしみて美味しい!
続いて注文したのはこちらも800円の「たこしゃぶ」。少し長めにお湯に浸けて食べます。タコをしゃぶしゃぶするという体験が生まれて初めてなので、とても新鮮です。もちろん味も言うことなし。
フグは10月~3月の限定メニューですが、食べるために遠方からわざわざ来るほどの人気メニュー。上の写真は小サイズで、2,000円。一人前は3,500円だそうです。
一通り食べたところで、最後に450円のかきあげを頼んで〆にしました。エビとタコがふんだんに使われたぜいたくな一品です。ライスと併せてかき揚げ丼にしても良さそうです。
ちなみにランチタイムは11:30~14:30ですが、14:30はラストオーダーの時間とのことです。今回のケースでは焦りましたが、実は走らなくてもOKというオチでした。終了時間が遅めなのはありがたいですね。ごちそうさまでした~。
「乙姫」の外観はこちら。フェリーで西港につくと、まず目に飛び込んでくる建物です。周辺にはお土産屋もあります。
日間賀島のちょっとした観光スポット
日間賀島資料館
西港から海沿いに10分強歩くと、灯台風の外観をした「日間賀島資料館」が見えてきます。日間賀島のタコ漁の歴史やたこ祭りで使われる神輿などが展示されています。入場無料ですので、初めて訪れた際はぜひ。
安楽寺(たこ阿弥陀)
安楽寺は、日間賀島と北東にある佐久島の間にあった島が地震で水没した時に、海から引き揚げられた仏像を祀っているお寺です。引き上げられた時、仏像を守るようにタコがくっついていたので「たこ阿弥陀」と呼ばれています。珍しい由緒ですが、それ以上に地震で島が沈む、という事実が衝撃でした。何だか「日本沈没」みたいですね。お寺自体はよく手入れされていて、すがすがしい気分になります。
西港周辺
島同士の距離が短いためか、「海上タクシー」なるサービスもあちこちにあります。団体で移動する場合は高速船より安く時間の融通も利くため、使いどころは多そうです。
東港にもある日間賀島のシンボル、タコ像。来る前はフグの島だと思っていたのですが、意外とタコ推しな感じです。やはり通年で食べられるからでしょうか。
そろそろ出港時間が近づいてきたので、港近くのお店を少し見てから出発しました。島で食べるランチ、なかなかいい感じです。ちなみに「島らんち」という往復券と昼食券がセットになったお得な切符もありますので、ご興味のある方はぜひ。
18きっぷによる離島旅行、いかがだったでしょうか。名古屋から向かうなら名鉄一択ですが、東京・大阪からなら武豊線経由もそれなりに本数があり、案外便利です。何より安いのがいいですね。気になった方は、下のリンクもあわせて参考にしていただければ幸いです。
日間賀島観光協会のページはこちら
知多バス師崎線、海っ子バス1日券はこちら
名鉄海上観光船のページはこちら
「島らんち」の詳細はこちら
※今回当記事でご紹介した「乙姫」は、2019年4月1日より「島らんち」対象外となりました。ご注意ください。