2019.04.24 3年に1度の祭典! 瀬戸内国際芸術祭の離島たち(小豆島編・その2)
前回は、瀬戸内国際芸術祭の会場の一つである離島・小豆島について、アクセス手段などをまとめました。今回は、前回の瀬戸内国際芸術祭の写真を載せながら、小豆島がどのような島なのか、2回にわたって紹介します!
岬の分教場は2つある? 二十四の瞳映画村の意外な事実
小豆島にアクセスする方法はいくつかあるのですが、今回は便数の多い高松港を使用しました。高松港から、フェリーで草壁港に移動します。(※小豆島行きフェリーの詳細はこちら)
瀬戸内海の海風が心地よいです。
草壁港に到着しました。この港は小豆島の東側に位置し、今回の目的地の一つ「二十四の瞳映画村」の最寄りでもあります。ここからはバスで移動します。
また、港のそばには新規オープンと思しき古民家が。青い幟が立っているので、瀬戸内国際芸術祭関連のお店でしょうか。
会期に合わせてオープンした「ミノリジェラート」というお店のようです。
※瀬戸内国際芸術祭の会期外も営業しています。営業日等については公式サイトをご確認ください。
外見に似合わず、なかなかオシャレな店内です。早速頂きます。
バスやフェリーの待ち時間に、日差しを避けてこうして休めるのはいいですね。
発車時間が近いので、バス停の方へ。
古びてはいますが、きちんと手入れされていることが伝わってくる待合室です。
しばらくバスに乗って、「二十四の瞳映画村」に到着しました。
映画村のようす。カンカン照りの太陽と瓦屋根がよくマッチしています。
「二十四の瞳」の舞台となった「岬の分教場」です。ここで12人の生徒が……と言いたいところですが、ここは実はロケ用に作られた建物で、本物の岬の分教場は別に存在するという事実を、ご存知でしょうか? といっても、ロケ用の建物も外観は忠実に似せています。
「二十四の瞳」の話自体は本来はフィクションで、小説では作品の舞台も小豆島とは明言されていませんでした。しかし映画化の際、壺井栄先生が小豆島出身であったことから、映画では小豆島を舞台にした、という経緯があります。岬の分教場も、リアリティを持たせるために実在の建物を参考にした、といったところでしょうか。
ロケで使われていることもあり、教室の古びた感じがよく表現されています。
ちなみに、こちらが本物の岬の分教場です。正式名称は「旧田浦尋常小学校」といい、映画村からは徒歩10分程度です。1902年建造という、明治期の学校としてはそれなりの文化財でもあります。こうして見ると、2つの分教場、本当によく似ていますね。
映画の影響もあり、この分教場は教員の方がよく訪れるそうです。絵画展などのイベントも時々開催されます。
映画村周辺を一通り見たところで、来た道を戻ります。次の目的地となる、マルキン醤油の工場へ。
マルキン醤油は小豆島発祥のメーカーで、工場の見学や、併設された記念館で会社の歴史を知ることができます。物販もありますので、小豆島立ち寄りの際はぜひ訪れておきたいですね。
意外な「おせったい」に心がほっこり? 道端の小屋で一休み
さて、マルキン醤油から次の目的地に向かう途中、道端に青い幟が。看板には「地元のお母さんによる”おせったい”やってます」という文字が。
見ると、いかにも自然派が好きそうな、質素オシャレな感じの小屋が。折角なので挨拶してみます。
「いらっしゃい、空いてるところにどうぞ」と促され、わかめスープと漬物と果物を頂きました。日差しの強い瀬戸内海の気候を反映してか、熱中症予防への気遣いに心が温まります。
どうやら会期中の土日は、地元のお母さん方が旅行者を「おせったい」しているようです。瀬戸内国際芸術祭が地元の方に支えられているというということを実感したひと時でした。ありがとうございます。
次回は引き続き、エンジェルロードなどの小豆島の観光地をご紹介します!
瀬戸内国際芸術祭のページはこちら
小豆島観光協会のページはこちら
ジャンボフェリーのページはこちら
小豆島フェリーのページはこちら
※当記事の写真、「おせったい」の内容などは全て2016年3月現在のものです。現状とは異なる可能性がありますのでご注意ください。