2019.06.04 能登半島、夏の風物詩。和倉温泉から行く炎と熱狂の「あばれ祭り」(1)
突然ですが皆さん、「能登のキリコ祭り」という祭りをご存じでしょうか。最近広告も見かけるようになって、名前はご存知な方もいらっしゃるかもしれません。しかし、キリコ祭りの場所は能登半島の北半分。実際に見に行くのが難しい祭りという側面があります。そこで今回は同じ能登半島にある和倉温泉からの観光バスを使って、キリコ祭りのトップバッターを飾る能登町宇出津地区の「あばれ祭り」をご紹介します!
「能登のキリコ祭り」とは
キリコ祭りは毎年7月から9月にかけて能登半島の中部・北部で行われる夏祭りで、2015年に文化庁の日本遺産として登録されました。
「キリコ」とは祭りに登場する灯篭のことを指し、写真のような「吉祥文字」と呼ばれる漢字3文字を大書することが多いです。モノリスのような直方体と漢字の組み合わせは、シンプルで美しいですね。大きさは2~3mから15mを超えるものまであり、地域によっては直方体以外の形状もあるそうです。
※写真は七尾祇園祭のキリコです。
実は泊まるのが大変。能登の「あばれ祭り」を見るには
「あばれ祭り」は能登半島で最初に行われるキリコ祭りで、宇出津・八坂神社の祭礼として7月第1週の金曜・土曜に開催されます。場所は能登町の宇出津地区ですが、ここは泊まる場所が少なく、アクセスが難しく、必ず金曜に開催されるという、いろいろな意味で人を選ぶ祭りでもあります。
特に旅館はすぐに埋まってしまうため、1年前に押さえるか車中泊、というほどの場所ですが、実は和倉温泉から観光バスが出ています。そちらは温泉街ということもありホテルも多く、宿が取りやすいです。今回は、こちらを使用します。
和倉温泉までのアクセス
和倉温泉は能登半島の中ほどにあり、東京からは金沢か高岡を経由するか、飛行機で向かう方法があります。以下、移動手段についてまとめてみました。
東京から和倉温泉へ向かう場合
移動手段 | 料金(片道) | 所要時間(目安) | 備考 |
---|---|---|---|
飛行機(羽田ー能登)の場合 | 14,000~30,000円程度 | 約2時間 | 能登空港ー和倉温泉間はふるさとタクシー利用(1,600円) |
新幹線指定席・特急の場合 | 15,370円 | 約3時間40分 | 特急は「能登かがり火号」に乗車 |
在来線・高岡からバスの場合 | 8,810円 | 約10時間40分 | 高岡ー和倉温泉間はわくライナー利用(1,300円) |
飛行機(のと里山空港)は値段の変動が大きいですが、空港から目的地までのタクシー「ふるさとタクシー」が安いので、チケットが安く取れるなら有用な手段です。
北陸新幹線は料金が高く「えきねっとトクだ値」割引も10%のため、特急の乗り継ぎ割を考えるとほぼ定価です。その代わり、「えきねっとトクだ値」利用時限定で「北陸周遊乗車券」という切符を購入することができます。
直江津から長浜まで2日間乗り放題で2,500円という破格の値段のため、使い方次第では東京からの往復を安くすることも可能です。
在来線は上越線・ほくほく線経由ですが、上越新幹線の「お先にトクだ値」を利用することで費用を抑えつつ、所要時間を短くすることができます。
また、高岡から和倉温泉までは高速バス「わくライナー」があり、1,300円とかなり良心的な値段で運行しています。東京から向かう場合、金沢まで行く必要がないのはいいですね。
その他、値段で見れば東京から金沢に直行する「金沢エクスプレス」が4,500円と最安ですが、ダイヤ改正によって金沢到着が18:52になりました。ただし今回はダイヤ改正前に行きましたので、当記事では金沢エクスプレスと特急を乗り継ぎます。
移動手段からしてひと癖ある、能登半島へのアクセス。しかし、祭りはそれ以上に素晴らしいので、ぜひ見ていただきたいと思い、今回取り上げました。次回は東京から和倉温泉までの様子をご紹介します!
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