2020.10.04 放し飼いだと良い写真が撮れる? Youtubeで人気の「長崎バイオパーク」で至高の1枚に挑んでみた(1)
突然ですがみなさま、動物園はお好きでしょうか? 結構賛否が分かれる質問かもしれません。
好きという方もいれば、檻に閉じ込められた独特の閉塞感が苦手、という方もいらっしゃるはず。そんな方にお勧めしたいのが、放し飼いの動物園。今回取り上げる「長崎バイオパーク」もその一つです。
ハウステンボスからシャトルバスも出ている長崎バイオパーク。放し飼いの動物は接写し放題という特徴を活かして、至高の一枚に挑戦してみました。実際に撮影した写真とセットでご紹介します!
長崎県の隠れた人気スポット「長崎バイオパーク」とは
長崎バイオパークは1980年にオープンした、放し飼いを主とする動物園です。今年で40周年を迎えます。総じて南米をコンセプトとしており、飼育されている動物もアメリカ大陸の割合が高めになっています。ここの一番の名物は、なんといってもカピバラの放し飼い。合計30頭ほどのカピバラがくつろいでいる姿は、Youtubeなどでも時々見ることができます。また、ハウステンボスとバイオパークの間にはシャトルバスも行き来しており、無料で乗ることができます(要事前予約)。今回は長崎市内からバイオパークに向かい、そのままハウステンボスに移動するルートを選びました!
放し飼いの開放感が素敵! エサもあげられる長崎バイオパークの動物たち

まずは長崎市内からバイオパーク行きのバスへ。この日は「大波止」から乗車しました。長崎港の最寄りにあるバス停です。

乗車すること1時間強、長崎バイオパークに到着しました。バスは概ね毎時1本ありますが、時間帯によってはバイオパークに直通しないこともあるようです。事前に時刻表は調べておきたいですね。

入り口では早速ベニコンゴウインコがお出迎え。首を振って歓迎していただきました。動画も撮っているので準備ができたらアップします。

入り口でチケットを買い、入場ゲートへ。入場料はバイオパーク単体で1,700円、別館のPAWとセットで2,000円です。動物園として少し高めなのは、放し飼いな分管理が難しいからでしょうか。

入場ゲート横には、人間に向けた注意書きが。こういう遊び心っていいですね。

ゲートを通って順路を進むと、まず1つ目の放し飼いゾーンが。ワラビーに少し似ていますが「マーラ」というテンジクネズミ科の動物だそうです。ということは、モルモットの親戚ですね。

長崎バイオパークは大抵の動物にはエサをあげられるせいか、人を見ると近寄ってきます。膝の上に乗ってきたときは少し驚きましたが。

エサを持ってなくても、手のひらを向けると口を近づけて確かめます。ケチでごめんね。

のんびりくつろぐマーラたちをもう少し眺めたかったのですが、時間の都合もあるのでこの辺で。

続いて現れたのは温室ゾーン。パワフルな熱帯の植物が眼前に迫ってきます。

少し進むと、木にぶら下がっている一群が。インドオオコウモリという種だそうです。もちろん放し飼い。

足元の注意書きも、見る人の心理をついたお茶目な仕上がり。「たまに 飛んでくる」のところを大きく書いているのがニクいですね。

しばらく眺めていると、手前のコウモリがこちらをチラリ。「なんだよー、見るなよー。徹夜明けで眠いんだから」という声が聞こえてきそうです。

どうやら昼寝の邪魔をしてしまったようです。先を急ぎましょう。ちなみにコウモリは触ると噛みつくことがあるため、ナデナデしたりはできません。接写するだけにしておきましょう。

さらに先に進むと、突然草むらから黒い影が。最初は猫だと思いましたが…。

体格のバランスが違いますね。クロキツネザルです。ここまで自由な放し飼いをしていることにビックリ。

どうやらこの先で来場者がエサをあげているらしく、手すりから観察しています。

手すりを降りるとそのまま階段をテクテク進み…

エサの争奪戦に参加しました。

競合も多く、時には激しい争いになることも。

中には参加せず、遠巻きに眺めているサルも。「ふー、やれやれ」という声が聞こえてきそうです。それにしても味のある座り方ですね。

ちなみに彼らには家も用意されていて、これがまた立派な作りです。手入れが行き届いているのがよく分かります。

キツネザルの一帯を抜けると次はアメリカビーバーのコーナーです。

置き物のようにじっと動かないので特に書くこともないですね。

少し先にはフラミンゴもいました。ここも放し飼いですが水辺なのであえて触る感じでもないですね。

どちらかというと顔ハメ看板の方が目立ちました。マッチョなフラミンゴという謎センス。

そのほかにはミーアキャットや…

看板から首だけ出してるヤギなども。

首だけで辺りをキョロキョロしている光景はシュールの一語に尽きます。

シバヤギという、昔から長崎でよく飼われていた品種だそうです。おとなしそうな顔をしていますね。この先は、いよいよバイオパークの名物、カピバラの住処になります。
カピバラ、リスザル、カンガルー。それぞれの特徴が楽しい放し飼いの動物たち

入り口から園内を歩くこと数十分、ようやくやってきました。Youtubeでもよく取り上げられるバイオパークのカピバラです。この日は来場者が控えめなせいか、割と静かな感じです。

そして、この安心しきったカピバラの寝姿。寝ているだけで癒しを振りまく存在というのはあまりいないでしょう。

人に慣れているのか、向こうから近づいてくることも多いです。

そして、目の前でペタンとくつろぎモードに。 「せっかく遠くから来たのだ、ナデナデさせてやろう」

思う存分ナデナデしておきましょう。背中はもちろん、お腹を撫でても怒りません。毛並みは犬猫と比べると硬めですね。

なでられている時の顔はだいたいこんな感じです。そこ、いつもこんな顔とか言わない。

顎の下もなでさせてはくれますが、あまり好きではないようです。 \オレハネコジャナイゾ/

カピバラは気の抜けた感じの顔が特徴ですが、後ろ足もかなりの癒しポイントだと思います。ちなみにお尻の付け根あたりをなでられるのが一番気持ち良いらしいです。

ナデナデが気持ちいいと、自分から仰向けになってくれることも。ただし猫のように完全にヘソ天にはあまりならないそうです。少し前にヘソ天するカピバラがいて、ニュースになりましたね。

また、他の放し飼いの動物と同様に、エサをあげることもできます。笹の葉を差し出すとモツモツ咀嚼するのですが、結構力が強いです。あげる時にはきちんと持ちましょう。

食べてる姿も癒しですね。

ちなみにカピバラの放し飼いゾーンですが、カピバラの習性に合わせて水辺も用意されており、泳いでいる姿も見ることができます。さらに冬季は温泉も用意されるのだとか。ここまでくると飼育というよりテーマパークのスタッフのようです。ある意味ディズニーキャストのような存在なのかもしれません。

カピバラで思う存分癒し成分を補充してから、次に進みました。

続いて来たのはアライグマの檻。ここは放し飼いではないのですが、エサをあげることができます。普段はのんびりしている彼らですが、

エサを目にするとこの通り。ショッピングモールに押し寄せるゾンビ顔負けの迫力で迫ってきます。

中には、達観したようなポーズを取る者も。「自分が何をすべきか、わかっているな?」とでも言いたげです。舌が見えてますよ。

アライグマに別れを告げて、次に来たのは「リスザルの森」と名付けられた一角です。

ここも放し飼いですが、入り口の注意書きが目を引きます。

なんと「マスクを外す」という衝撃的な指示が。盗られてしまうというのがまた驚きです。


横の壁には、物騒なポスターが何枚も。バッグも開けていると盗られるようです。手癖の悪い動物ってなんか嫌ですね。

そんな物々しい注意書きを経てドアを開けましたが、意外に中は平和な感じ。一匹のリスザルが枝葉と格闘中です。

「おっ、何か取れたかな?」

「おーい、いいもん取れたからこっち来ーい!」「兄ちゃん、待ってよう」勝手極まる兄弟劇が私の脳内でオンエア。

出口付近に貼られた1枚のポスター。うん、定番のネタですね。

続いて向かったのが最後の放し飼いポイント、オオカンガルーのエリア。

中に入ると、ご想像の通りカンガルーが思い思いにピョンピョン。くつろいでいるのも割といます。

一心不乱に草を食んでいるのもいれば…。

私に興味を示したのか、近づいてくる者も。 「ドーモ、編集部=サン。オオカンガルーデス」

それにしても、放し飼いのせいかみなさん伸び伸びとしていますね。上の写真は伸びが良すぎてちょっと笑ってしまいましたが。

のんびりしているカンガルーを一通り撮ったところで、バイオパークのエントランスに移動。ちょうど園内を1週した形になりました。

この後はペット用の動物がいる別館「PAW」に向かったのですが、長くなったので今回はここまで。まだまだ続きます。
大ボリュームになりましたが、長崎バイオパーク、いかがだったでしょうか。タイトルの通り、今回の記事では写真に拘っているのですが、そちらは次回とっておきの写真として、ご紹介したいと思います。次回もご期待ください!
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