2021.01.16 おいしいホットペッパー生活(5)-創業60年、麹町「アジャンタ」で伝説級のマトンカレーを味わう-
突然ですが、「アジャンタ」というお店をご存知でしょうか? 1957年創業の、カレー好きなら知らない人はいないというくらいの名店で、現在は千代田区麹町にお店を出しています。なんと今回、ホットペッパーグルメでアジャンタを予約できる、Go To Eatのポイントが使えるという驚きの情報が入ってきました。数多くの食通を唸らせてきた、アジャンタのマトンカレー。早速ご紹介します!
※当記事は、「ホットペッパーグルメ」で予約可能かつポイントが使えるお店を紹介しています。予約サイトによって予約可能なお店は異なりますので、ご利用の際はご注意ください。
有楽町線麹町駅から徒歩1分。アジャンタの真髄が味わえるマトンカレー
まずは今回の最寄り、有楽町線麹町駅へ。半蔵門線半蔵門駅からも徒歩圏内です。
見えづらいですが、交差点の右側に「アジャンタ」があります。
横断歩道を渡ってお店へ。駅から徒歩1分という近さ。
交差点の向かい側には、景観に配慮したセブンイレブンが。迷ったときの目印にどうぞ。
中に入ると、いきなりガネーシャ像がお出迎え。今の時期だと合格祈願色もありますね。1階は席が少ないためか2階に通されました。
ランチセットは何種類かありますが、今日は2種類のカレーが頼めるセットに。税込1575円。ランチとしては高めですが、1500ポイント使っているので、実質75円。アジャンタのカレーが75円……良い時代なのか悪い時代なのかは意見が分かれそうです。なお、料理に手間暇かけているためか、他のお店と比べると出てくるまで少し時間がかかります。気長に待ちましょう。
待つこと十数分、カレーがやってきました。カレーは種類を選べますが、今日はマトンとキーマで。
マトンカレーは、羊肉がふんだんに使われた贅沢な作り。味は最高峰ですが、唐辛子もホールで何本も入っていて辛さも最高峰の一品。辛いのが苦手な方はライスやサラダでうまく中和しましょう。
ナンをディップしながら食べるのもインドカレーの醍醐味です。
キーマカレーは、玉ねぎとひき肉のシンプルな作り。写真の通り、こちらも唐辛子を大量に使っています。でも美味しい。右上の赤い玉ねぎは取り放題のトッピングです。
トッピングは2種類あり、各テーブルに瓶で置かれています。
先ほどキーマに乗せた赤い玉ねぎ。辛いだけでなく酸味も強めです。カレーとは味のベクトルが違うので付け方次第で味の変化があるかも?
もう片方は、甘味のあるよくわからない物体。マンゴーだそうです。焼きたてのナンにつけると美味しそうですね。
サラダは若干クリーミーな感じの味付け。激辛メニューの中、唯一の癒し系です。辛いメニューの合間に食べるのがオススメ。
炭水化物はナンとライスが選べて、それぞれおかわり自由。焼き立てのナンが運ばれてくると心が踊ります。
最後はライスをおかわりして、マトンとキーマのあいがけに。
おかわり自由なため、最後だけカレーライス風にするのもできます。ぜひお試しを。
結局、ナン2枚とライスをおかわりすることに。もう食べられません。ごちそうさまでした〜。
それでもお名残惜しい…という方は、お土産コーナーもあるので何か買って帰るのも手です。
伝統あるアジャンタのカレー、レトルトでも絶賛販売中です。
昔は超高級店だった? 日本のカレー市場の変化を感じさせる「アジャンタ」の歴史
今回は、ホットペッパーのポイントが使えるカレーの名店「アジャンタ」をご紹介しました。最後に、このお店の歴史を少しだけご紹介します。
「アジャンタ」の創業は1957年、当時は阿佐ヶ谷に出店していて、コーヒーも出していたようです。その後1961年に九段に移転したあたりからカレーに軸足を移したようですが、移転した頃は超高級店としても知られていました。
昭和30年代は、ちょうどカレーライスが国民食として普及し始めた頃。お店のメニューとしても50円〜100円程度で頼めるリーズナブルなものでしたが、アジャンタは一番安いメニューが700円(現在の価値で約7000円)だったという話もあり、当初から本格派を目指していたことが伺えます。スパイスも本場のものを取り寄せていたようです。
そして1985年からは麹町に移転し、現在に至るまで高品質のカレーを提供し続けています。しかし、ご紹介した通り現在のメニューは1000円台が主流で、日本のカレー業界の競争激化を感じさせる価格設定となっています。確かにインドカレーってどこに行っても見ますよね、最近。
しかし、どれだけ競争が激しくなっても、日本のカレー史に果たした功績の大きさ、現在でも抜きんでた完成度のカレーを提供し続ける「アジャンタ」の価値は、衰えることはないと思います。行くなら、Go To Eatのポイントが使える今が絶好のチャンスですので、日本のカレー史を変えた味に興味のある方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。