2019.01.25 隠れた格安ルート! 東京から往復5,000円台で行く日帰り伊豆大島・椿まつりの旅(2)
前回は、伊豆大島の名産・椿まつりの情報と、アクセス手段である東海汽船のフェリーを紹介しました。今回はいよいよ、実際に伊豆大島に行ってみた様子をレポートします。
今回の旅程について
今回は、東京から伊東まで電車で行き、そこから伊豆大島までの往復フェリーを使って、伊豆大島椿まつりを見に行きました。前回ご紹介の通り、旅費を浮かすための日帰り弾丸旅行です(もちろん泊まりも可能です)。メイン会場となる都立大島公園へは港からバスで移動します。
また、時間帯によっては元町港などでもイベントを行っていますので、もしお時間に余裕のある方は色々見て回ると面白いかもしてないですね。
椿まつり期間中のイベントについてはこちら
5:20 東京駅発 → 7:49 伊東駅着、伊東港へ
伊東港発のフェリーは8:30のため、東京駅を始発で出発します。運賃は、片道2,268円。ぜひ18きっぷを活用したいところです。伊東駅からフェリー乗り場は、徒歩10分~15分程度です。海岸を歩いていくと、写真のような東海汽船の建物が見えてきます。
建物のとなりには待合室が。中には乗船券売場があり、電話予約していた場合はここで乗船券を受け取ります。
シンプルながら、きれいな売り場です。吹きさらしの中、外で船を待つ必要がないのはいいですね。
8:30 伊東港発 → 9:05 伊豆大島・岡田港着
待合室で20分ほど待って、伊豆大島行きのジェット船に乗船。なかなかカラフルな船です。伊豆大島までは、35分程度かかります。
岡田港に到着。お店がいくつかありますが、シンプルな港です。右手に見えるのが案内所と切符売り場です。
売り場は年季を感じさせる作りでした。後で思い知りますが、ここでバスのダイヤについて詳しく聞いておけばよかった……。特に伊豆大島は、日によって到着する港が違うという、初見の人には少々難しい要素もあります。初めての方は、案内所を積極的に利用することをお勧めします。
9:15 岡田港発 → 行き先を間違え、盛大に山中を彷徨う
都立大島公園に移動するために、バスに乗車します。この時点で行き先を聞かなかったのが間違いのもと。
車内には、伊豆大島の路線図が載っていました。
上半分を拡大したのがこちら。岡田港、元町港どちらについても、一本でメイン会場である「大島公園」に行けるようになっています。この時点で私は、取り返しのつかないミスをしていることに、気が付いていません。
「椿まつりっていうくらいだから、バス停もそれっぽい名前だろう」という安直すぎる先入観を持っていた私は、「椿の森公園」という、いかにもそれらしい名前のバス停で降りてみました。……写真の通り、人影がありません。あれ、おかしいな? もう一度地図を思い返してみます。
悲劇……もとい茶番は、乗った時から既に始まっていました。決して交わることのない、2本の線。本来乗るべき路線とは全然違う、山頂行きの路線に乗ってしまっていたことに気づくのに、時間はかかりませんでした。戻ろうにも、離島特有のスカスカダイヤのせいで、戻るころには帰りの便が来る有様。こうして三原山の山中を行く、長く苦しい行軍が始まったのです……。
※当ブログは、上記のような失敗談や、旅先でしてしまった勘違いなどを、時々掲載します。みなさまの他山の石として頂ければ幸いです。
1時間半ほど歩いた末に、11:00ごろに大島公園到着
このままでは大島公園にたどり着けないため、バスをあきらめて徒歩で行くことにした私。ここからは、山中の写真を何点か紹介します。
山道からは、小型機用の大島空港の滑走路が見えます。あ゙あ~海がきれいだな~(白目)
経由地その1、眼鏡橋。正式名称は中之橋といい、戦前からある建造物だそうです。
経由地その2、大島のサクラ株。樹齢800年の、国の天然記念物にも指定されています。形がちょっと変なのは、過去に倒壊したことがあるからだそうです。
結局、1時間半ほど山中を移動したため、メイン会場の都立大島公園についたのは11時。帰りの便まで2時間40分しかありません。幸い天気も晴れてきたので、いろいろ見て回ることにしました。
大島公園のようす
都立大島公園は広い敷地の中に、たくさんの施設があります。まずはイベントなどで使われるステージ。
椿まつり中は、伊豆大島の伝統芸能であるあんこさんの手踊りが披露されます。肖像権により顔はお見せできませんが、きれいなあんこさんの踊りを、毎日見ることができます。
ステージの後ろが、祭りの主役である椿園になります。広い敷地に、様々な品種の椿が植えられています。見頃が比較的長いため、期間中は常に何かしらの椿が咲いている、という感じです。
実際に撮影した写真を何点か紹介します。花自体にボリュームがあるため、どちらかというと接写向きの被写体でしょうか。
園内には温室もあり、こちらではまた別の品種を見ることができます。
また、公園内には資料館もあります。入館無料で自由に見ることができます。
展示内容は伊豆大島の産業の他、椿に関する品種の展示など。ライティングが工夫されているため、つい撮りたくなります。
その他、小さいながら動物園も併設されています。広めの敷地で羊などがくつろいでいるので、時間に余裕のある方はどうぞ。こちらも入園無料です。
12:40 大島公園発 → 13:40 岡田港から熱海へ
時間が押してきたので、そろそろ帰りのバスに。ダイヤの関係で、フェリーの1時間前に大島公園を出発しました。
4時間半ほどの滞在でしたが、伊豆大島ともお別れです。
帰りの船内で、お土産のべっこう寿司を頂きます。パッケージが船の形になっているのも面白いですね。
中身はこんな感じ。寿司のネタがあめ色になっているのが名前の由来でしょうか。味付けは特に甘いわけではなく、普通のお寿司です。
1時間ほど乗って、熱海港に到着しました。伊東往復便の場合、帰りの便は伊東港と熱海港が選べます。
※熱海港の場合、予約時にその旨を伝える必要があり、発券後の変更は不可となります。
3月初旬だったため、港の近くには河津桜がいい感じに咲いていました。到着が14:40のため、残りの時間で市内を観光するのも良さそうです。ご予定に合わせて、いろいろスケジュールを組んでみてはいかがでしょうか。
まとめ:自由行動でなければ、東京発の日帰りツアーも
日帰り弾丸伊豆大島の旅、いかがだったでしょうか。日程によって到着する港が違う、バスの本数が少ないなど、自分で一から旅程を組むには少々難しい部分もあるかもしれません。もし今回のようなミスが怖いという方は、東京など各地からの日帰りツアーもあります。料金は日程によって異なりますが、東京発なら7,000円~10,000円程度で昼食も付いてきますので、ご興味のある方は探してみてはいかがでしょうか。
2019年の伊豆大島椿まつりは1/27(日)~3/24(日)まで開催されます。往復便も日帰りツアーも席数限定ですので、ご興味のある方は早めにご予約下さい。良い写真を撮るためのカメラもお忘れなく。